​ご利用について

お座敷遊びはあくまでも遊びですので、堅苦しい服装は必要ありません。 和室の空間で遊ぶものですので、和室の雰囲気に適した、清潔感のある、ご自身のお気に入りの服装で結構かと思います。 そして、何よりも、足元を清潔にしておくのは大切です。 よれよれのスニーカーや、においの強い履き古した革靴では、同席の方にも下足番の方にも不快感を与えてしまいますのでお気をつけください。

料亭にかかわらず、すべてのお店が、お客様をおもてなしするために準備を整えています。 料亭でも、お客様の揃う時間に合わせて、玄関に打ち水をまき、きめ細かな時間単位で、料理人さんや芸妓さんが準備をして、万全の体制でお客様をお迎えしているからだと思われます。

芸妓さんにはさまざまな年齢の方がいます。あなた様より若い方もいれば、年上の方もいます。 芸妓さんを呼ぶ場合は「○○さん」（若い芸妓さんの場合）や「○○姐さん」「お姐さん」（年配の芸妓さんの場合）と呼んでください。 当然、芸妓さんの名前を知らなければ「○○さん」などと呼ぶことは出来ませんので、あなた様から「お名前は？」と問いかけていただければ教えてくれます。 「○○です。よろしくおねがいします」と名刺代わりの千社札（せんじゃふだ）をいただけることもあります。

芸妓さんはお座敷では決して物を食べません。その代わりお酒は飲みます。 「○○さん。一杯いかがですか…」と芸妓さんにお酒を勧めれば、会話も弾み楽しい時間を過ごせるかもしれません。 もし、芸妓さんにお酌をするのを忘れても、「お兄さん（お姉さん）私にも一杯くださいな」と声がかかります。 あまり緊張せずに、楽しんでみてください。

「踊らなくてもいいからお酌だけしてほしい」という方は、ほとんどいらっしゃいません。 芸妓さんの踊りや唄などを見て、楽しんでいただくのが、お座敷遊びの真髄です。

若い芸妓さんだけで「ワイワイ｣騒いで・・・というイメージを持ちの方も多いかもしれませんね。 実際に、お座敷遊びを経験した方のほとんどが、若い芸妓さんとお姐さん芸妓さんが一緒にいることで、お座敷ならではの凛とした心地よい雰囲気が広がり、さらには、会話も弾んで楽しいという感想をお持ちです。 特に、最近の宴席では女性も多くなっていますので、お姐さん芸妓さんの会話の楽しさは、とても好評です。 幹事さんは、若い芸妓さんだけでなく、お姐さん芸妓さんもお座敷にかけて（呼んで）、お座敷の醍醐味を楽しめる設えをおすすめいたします。